2020年に入ってすぐに見つかったコロナウイルスによる新型肺炎は、現在も世界中で猛威を振るい多くの感染者を出しています。
日本国内では一時期に比べたら落ち着いてきているとはいえ、まだまだ油断できない状態が続き、感染経路のわからない感染者も目立ってきています。そうなると心配なのが、自分自身に感染を疑う症状が出たとき、どうすれば良いのかということです。
感染したときの主な症状と、感染を疑うときにすべきことを一緒に見ていきましょう。
■ 新型コロナウイルス感染症の初期の病状とは?
新型コロナウイルスに感染すると、人によりさまざまな病状となり代表的なものでは次のようなものがあります。
<味覚・嗅覚の異常>
味やにおいがわからなくなり、例えば、レモンをかじっても全く何の味もしないといった状態になります。
ただし、感染者のすべての方がそうなるわけではなく、味覚や嗅覚が正常なままの方もいます。
<頭痛>
風邪で発熱するときのように痛む方から、割れるようにひどい頭痛の方までさまざまな頭痛を感じます。
個人差が大きいとはいえ、多くの方が頭痛を訴えています。

<発熱>
熱の高さも個人差があります。38度前後の方や40度台まで上がる方もいて、一概に何度くらいの熱が出るとは言い切れません。
一応の目安として37.5度以上の熱がある方は注意が必要です。
<筋肉痛・疲労感>
普段は感じないようなだるさ、体の重さ、筋肉痛のような体の痛みを感じます。個人差があるものの多くの感染者が経験しています。
特に、だるさや疲労感は強い傾向で数日はベッドから起き上がるのもつらい方が多いです。
発熱と一緒に感じられることが多いものの、さほど熱が高くなくてもだるさや疲労感が強いことがあります。
<咳・息切れ・呼吸困難>
風邪をひいたときに出る、乾いた感じの咳(から咳)が出る方が多いです。咳が長く続く、少し動いただけでも息切れする、呼吸がしにくい・息苦しいといった方まで幅広い病状です。
中でも喫煙者や、呼吸器系の持病がある方、呼吸器系が弱い方は注意が必要です。
■ 風邪症状がある=コロナではない!経過を見る必要あり
風邪のような病状があるときは、すぐにコロナウイルスを疑うのではなく、まずは経過観察をします。
というのは、一般的な風邪や胃腸炎なら発症から3~4日までがピークとなりあとは改善に向かうからです。
コロナウイルスに感染していた場合、初期の病状が7日前後続いた後は平均して次のような経過をたどります。
- 感染した方の約8割は、自然に治ります。
- 感染者の約2割は、肺炎を合併します。
- 肺炎へと悪化した方の一部は、重症化して人工呼吸器が必要な状態になります。
感染した方のほとんどは治癒していますが、肺炎を合併した方の中には重症化する方もいて、特に、高齢の方や呼吸器疾患のある方、喫煙者の中には亡くなる方もいます。
■ 新型コロナウイルスへの感染を疑うときにすべきこと
自分がコロナウイルスに感染したと思うときは、慌てずに自分の状態を観察して把握するようにします。
一般的な風邪も新型コロナウイルス感染症も、初期の病状は区別が付かないことや、現時点ではPCR検査を誰でも受検できないからです。
PCR検査は、これまでの日本では積極的に検査がされませんでしたが、軽症の自宅待機者が急変したことから、方針が変わりつつあります。
今後、PCR検査が拡大され、積極的に受検できるようになったら、軽症でも受検する方が良いでしょう。
なお、軽症の方が自宅待機するときは、急変に備える意味も含めて、朝夕に体温を測りノートなどに体温と時間を記録しておくようにしてください。
どうしても心配な方は、かかりつけ医や「帰国者・接触者相談センター(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html)」に相談して、アドバイスをもらうのも良い方法です。

■ まとめ
世界的に感染が拡大している中、コロナウイルスへの感染を疑うような病状になったら、誰でも不安でいっぱいになることでしょう。
- 最近、いつも頭痛がしている。
- 熱が37.5℃以上。
- 朝起きて怠い。日中もダルさが続く。
- 上記の症状が5日以上続いている。
上記の症状を感じた場合、まずは自分の状態を把握して体温などの記録を付けて、かかりつけ医や帰国者・接触者相談センターに相談することがおすすめです。
何らかの病状があるときでも、感染予防対策は必要で、特にマスクは重要です。一般的なガーゼマスクや使い捨てマスクでも良いですが、できれば抗菌・抗ウイルス効果があるものが良いでしょう。
当サイトで紹介している極細銅繊維フィルターマスクも菌やウイルスの殺滅性能が確認されています。実際に銅繊維フィルターマスクを利用した感想は、こちらのコラムにて掲載されています。
新型コロナウイルス、感染後の後遺症も報告されています。また別コラムにて詳しく紹介したいと思いますが、まずは感染しないことが重要です。
このコラムを執筆している7月中旬現在、東京アラートが発令された時に比べて、通勤電車には多くの方が乗られ、買い物施設に多くの方が訪れていると感じます。日々の感染者数は第一次の感染拡大防止時期に比べて多く、以前よりもコロナウイルス感染拡大に気を付けなければならない時期だと感じます。
消毒液で手指を消毒される際は、手の平をくぼめて消毒をしっかりため、爪回りにしっかり消毒液が入るようにしてください。そして、手全体に消毒液がしっかり、行きわたるようにしてください。そして、帰宅後も手洗い、うがい、除菌性能を謳う殺菌スプレーを衣類にかけるなど、6月時の時以上にしっかり対策するべきだと感じます。コロナウイルス対策、一人一人の心掛けが重要だと感じます。